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リネンバード北浜OPEN…隣にカフェもあります


リネンの気持ちよさを体感できるのは、洋服やベッドリネンだけではありません。身体に直接触れるという意味では、ソファの張り地もまたその一つ。お茶を飲んだり本を読んだりしながら、座って寝転んでじっくりと素材の感触を味わえます。

リネンバードでは、リネンの生地を使ったソファをつくってもらいました。 制作してくれたのは横浜の家具メーカー、マカロニデザインさん。もうすぐ完成しますよという知らせに、リネンバードのスタッフとともに元町からほど近くにある工房をたずねました。



駅からバスに揺られ、賑やかな通りを経て山手トンネルをくぐると景色がのんびりと親しみやすい雰囲気に変わっていきました。 そこからすぐのバス停を降りると、通りの向こうに白い建物が。昔はスーパーだったという建物をほぼ自分たちでリノベーション してつくったという、ショールーム兼工房です。通りに面した日当たりのいいショールームから、奥で忙しそうに作業している職 人さんたちの様子を眺めていると、キャップにシャツというユニフォーム姿の野崎義嗣さんが現れました。ソファをつくってくれ た職人であり、デザイナーです。

野崎さんとリネンバードを結びつけたのは、ある家具見本市。大きな会場で静かにたたずむ、シャープだけどどこか温かみのある ソファにひかれて声をかけたのです。「このソファをリネンバードの生地を使って、つくってもらえませんか」扱いなれていない 生地を使うことを嫌がるメーカーもある中、野崎さんは快くOKしてくれたのでした。


フレームはゆっくりと味が出るチーク

「できてますよ」野崎さんは、奥の工房に入ると大きな木枠を抱え再び現れました。完成したてのソファの本体です。 植物油からつくられたオイルで仕上げられ、チーク材がつやつやと輝いています。塗膜をつくらないオイル仕上げの場合、 木は呼吸を止めず家具になった後も生き続けます。「チークは色が明るくなってから落ち着き、その後色の深みをまして いくんですよ。」時々紙やすりをかけたり、オイルや石鹸水などを塗ってあげると、木がそれに応えるように、いい味を 出していくのだそうです。


加工前のチーク。「これが本当にアレになるの?」という顔の私たちに、ささっと削ってくれました。途端に木が生き生きとしたものに変化。納得です。


木の呼吸を止めないということは美しさが生かせる反面、狂いが生じやすいという点も。 そうさせないための工夫の一つが、裏側につけられている弓なり状の部材。座の前面と背面の木が内側に反るのを防止してくれます。


長く使うことを考えて

本体に座面と背面のクッションをセットすれば、ソファが完成。布を張り込むタイプと違い、 長年使っていくうちにくたびれてしまっても、クッションだけを交換すればOK。カバーははずしてクリーニングに出せるので、子供がいてもペットがいても安心して使えます。

お邪魔した時はまだカバーの縫製が終わっていなかったのですが、代わりにと見せてくれたのが、黄色いスポンジのようなもの。クッションの中身であるウレタンです。ここで使われているのは、国産のへたりにくいもの、マイクロチップと組み合わせることでより耐久性に優れた ものになっています。
こちらがクッションの中身。角ばらないよう丁寧に処理されています。


ところで、ウレタンの繋ぎ目を見てみると、全ての断面が出ないよう小口をつまんでから貼りつける処理が施されているのがわかります。なぜわざわざこんな手間がかけられているのでしょうか?「断面を出したままだと、カバーをかけたときに角ばってしまうんです。ソファはくつろぐためのものだから、丸みを出しておきたくて」と野崎さん。どうやらソファを見たときに感じた「温かさ」には、きちんと訳があったようです。




ソファに合わせてベッドもつくってもらいました。納品間近なのに、削ったり塗装したりと、まだまだやらないといけないことが沢山!


その翌日、ソファが北浜店に到着

工房にお邪魔したその2日後、北浜のリネンバードにソファが届きました。 飴色のチークにグレーがかったブルーの生地がよく映えます。早速座り、 さらりとした感触を確認、夏でも快適に使えそうです。長時間座っていて も疲れないというクッションは、柔らかすぎず適度な硬さ。同じリネン生 地でつくってもらったふわふわのフェザークッションをサイドに置き横に なってみると、うたたねしてしまいそうな気持ちよさでした。

手を掛けながら、20年は使いつづけてもらいたいソファ。季節に合わせて、 違う色のリネンでカバーを仕立ててもいいかもしれません。リネンバード で見かけたら、腰掛けてみてください。